![]() Mimo−ofdma初期レンジングプロセスのためのレンジング信号の設計及び伝送の方法
专利摘要:
移動通信システムは、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)方式の複数入力複数出力(MIMO)技術を使用する。最初のレンジング試行以降のマルチユーザダイバーシティ、マルチアンテナダイバーシティ及びパワー制御を、初期レンジングプロセスに活用する。初期レンジング方法は、ネットワークエントリ時に、複数のレンジング信号の設計から選択して、初期レンジングプロセスを実施する。1つの実施形態では、3種類のレンジング信号の設計から選択して、レンジングコードの生成に使用することができる。通信システムのセルのサイズ(すなわち基地局の無線有効エリア)に基づいて基地局によって選択される、使用するレンジング信号の設計に関する情報は、BSから同報通信される。これらのレンジング信号の設計は、単一アンテナのシステムに直接適用することができる。これらのレンジング信号の設計は、採用されたMIMOレンジング伝送方式に基づく伝送アンテナへの適切なマッピングを用いることによって、MIMOシステムに適用される。 公开号:JP2011507338A 申请号:JP2010536990 申请日:2008-11-25 公开日:2011-03-03 发明作者:チア‐チン チョン,;ラン ミン,;富士雄 渡辺;浩 稲村 申请人:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ; IPC主号:H04J11-00
专利说明:
[0001] 本発明は、無線通信におけるレンジング方法に関する。特に、本発明は、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システムにおけるアップリンク(UL)マルチユーザタイミング同期及びパワー制御の応用技術と併せて使用されるレンジング方法に関する。] [0002] (関連出願の相互参照) 本願は、(a)2007年12月6日出願の「Method for Ranging Signal Design for aMIMO−OFDMAInitial Ranging Process」と題する米国暫定特許出願第60/992,992号、(b)2007年12月6日出願の「Method and System of Initial Ranging Transmission for MIMO−OFDMA Systems」と題する米国暫定特許出願第60/992,996号、及び(c)2008年11月24日出願の「A Method of Ranging Signal Design and Transmission for MIMO−OFDMA Initial Ranging Process」と題する米国非暫定特許出願第12/277,110号に関するものであると共に、これらの出願の優先権を主張するものであり、これらの出願全て、参照することにより本明細書に組み込まれる。] [0003] 米国指定に関して、本願は、上述の米国特許出願第12/277,110号の継続出願である。] 背景技術 [0004] (発明の分野) 本発明は、無線通信におけるレンジング方法に関する。特に、本発明は、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システムにおけるアップリンク(UL)マルチユーザタイミング同期及びパワー制御の応用技術と併せて使用されるレンジング方法に関する。] [0005] (関連技術の検討) OFDMA移動通信システムでは、(例えばレンジングコードの衝突を防止するなど)ロバスト性を改善し、(例えばアクセス遅延を減少させるなど)ネットワーク待ち時間を低減するために、移動局(MS)(注1)と基地局(BS)との間でUL同期又はパワー制御を行なうための様々なレンジング方法が開発されている。] [0006] 注1:MSは、加入者局(SS)又はユーザエレメント(UE)ともいわれる。] [0007] 初期レンジング及び定期的レンジングの方法が、2007年3月15日公開の、発明者C.S.Modlin及びT.Muharemovicによる、「Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access(OFDMA) Ranging」と題する米国特許出願公開第2007/0058524号(以下「Modlin」と呼ぶ)に開示されている。Modlinの方法では、受信信号は、OFDMAシンボルからなる。Modlinでは、最初に受信信号に対して高速フーリエ変換(FFT)を実行し、そこから受信信号のレンジングコードを抽出して、レンジングコード仮説と比較する。一致するレンジングコードを特定した後で、各レンジングコードのパワー推定値をパワー閾値と比較して、レンジングコードが正しく受信されたことを確認する。最後に、受信信号のタイミングオフセット及びパワーを報告する。Modlinは、レンジングコード仮説と、抽出されたレンジングコードの一致に基づく位相ドリフト検出とを、両方とも開示している。レンジングコード仮説を使用して、遅延及びパワーを推定する。Modlinの方法は、複数の受信アンテナに対応するように拡張することができるが、そのような実施態様ではかなり複雑になる。更に、一致プロセスでは、BSにおいて長い処理時間が必要になるので、ネットワーク全体の待ち時間及びアクセス遅延がともに増大する。更に重要なことは、このレンジングコード検出方式では、チャネル周波数選択性を充分に考慮していないので、レンジングコード間の直交性が低く、その結果、マルチユーザ干渉がかなり生じてしまうことである。更に、タイミングオフセット及びパワーの推定要件は、その他のレンジングコードを考慮していないので、干渉を引き起こし、性能を大幅に低下させることもある。] [0008] レンジングチャネルをBSで処理する装置及び方法が、2005年6月23日公開の、発明者C.W.Yu、K.Y.Sohn、Y.O.Park及びS.K.Hwangによる、「Apparatus and Method for Processing Ranging Channel in Orthogonal Frequency Division Multiple Access System」と題する米国特許出願公開第2005/0135230号(以下「Yu」と呼ぶ)に開示されている。Yuは、OFDMAシステムのULにおける各MSの伝搬遅延及びパワーを測定する。特に、Yuは、レンジングチャネル信号抽出機及びレンジングチャネル処理装置を用いてレンジングチャネルを処理するBSの受信機を開示している。レンジングチャネル信号抽出機は、レンジングチャネルに割り当てられた加入者を選択する。次いで、レンジングチャネル処理装置が、これらの加入者の時間的な相関を取ってレンジングチャネルの伝搬遅延を推定し、これらの加入者を統合してレンジングチャネルの信号の大きさ又はパワーを測定する。Yuは、受信したレンジング複素信号を、遅延推定のための極座標に変換し、この極座標を、積分器における大きさ又はパワーの推定のための複素座標に変換する。Yuの技術は、受信機の複雑さは軽減するが、単一アンテナのシステムに限定されている。] [0009] OFDMA通信システムでレンジング信号を受信するためのBSにおける装置及び方法が、2006年5月11日公開の、発明者S.H.Sung、I.S.Hwang、S.Y.Yoon、C.R.Chang及びJ.H.Choによる、「Apparatus and Method for Detecting Ranging Signal in an Orthogonal Frequency Division Multiple Access Mobile Communication System」と題する米国特許出願公開第2006/0098749号(以下「Sung」と呼ぶ)に開示されている。Sungは、OFDMA移動通信システムにおいて、信号検出をレンジングするための、及び低い搬送波対干渉雑音比(CINR)でもレンジング検出性能を向上させるための、計算要件を低減する方法を開示している。Sungの技術は、単一アンテナのシステムに限定されている。] [0010] OFDMA通信システムにおけるSSとBSの間でのULタイミングの同期方法が、2005年6月30日公開の、発明者Y.H.Lee、J.W.Kim、Y.O.Park及びS.K.Hwangによる、「Uplink Ranging System and Method in OFDMA System」と題する米国特許第7,359,366号(以下「Lee」と呼ぶ)に開示されている。Leeは、新しいレンジングシステム及び新しいレンジング方法の両方を開示している。特に、Leeは、追加のFFTプロセスを用いずに、またレンジング速度及びレンジングシステムの位置の両方に関する制約を緩和せずに、BSでレンジングを行なうことを開示している。また、Leeは、レンジングシステムの様々なブロックの機能を順番に実行することも開示している。また、Leeは、タイミング誤差の複素指数成分を検出するFFTを実行せずに比較的速い処理速度でレンジングを行なうことも開示している。] [0011] Yu、Sung及びLeeのレンジング方法は、BSにおける実施の複雑さを(例えば従来の技術(注2)に比べて)軽減するが、これらの方法は全て、単一アンテナのシステムに限定され、複数アンテナのシステムには応用することができない。したがって、複数入力複数出力(MIMO)技術を実装した次世代の広帯域無線アクセスシステム(例えばIEEE 802.16m標準に準拠したシステム)では、Yu、Sung、及びLeeの方法が役に立たない可能性もある。また、Yu、Sung、及びLeeは、その他のデータユーザ及びレンジングユーザに対する彼らのレンジング信号の感度を考慮していない。また、これらの方式では、チャネル周波数選択性の影響を考慮しておらず、様々な形態のダイバーシティを効率的に活用していない。] [0012] 注2:例えば、「IEEE Standard for Local and Metropolitan Area Networks Part 16: Air Interface for Fixed Broadband Wireless Access Systems」、IEEE Std 802.16−2004、2004年10月1日を参照。] [0013] レンジング信号の設計については、アクセス遅延を最小限に抑えるための、またレンジングコードの衝突を防止するためのレンジング方法が、2005年3月17日公開の、発明者M.H.Cho、B.G.Song、S.H.Sung及びK.S.Eomによる、「Ranging Method in a Mobile Communication System Using Orthogonal Frequency Division Multiple Access」と題する米国特許出願公開第2005/0058058号(以下「Cho」と呼ぶ)に開示されている。アクセス遅延を減少させ、レンジングコードの衝突を防止するために、Choは、SSの状態に応じて、定期アクセス技術又はランダムアクセス技術に基づいて適応型帯域幅要求レンジングを実行することを開示している。具体的には、Choの方法では、アクティブな状態にあるSSが、定期アクセスによる帯域幅要求レンジングを優先的に実行できるようにする。Choの方法では、レンジングコードの衝突によるアクセス遅延を回避し、データ伝送の効率を向上させる。しかし、Choの方法は、初期レンジングが成功した後に実行される帯域幅要求レンジングにしか適用することができない。] [0014] OFDMA通信システムで高速ハンドオーバを実現するためのレンジングのシステム及び方法が、2005年6月2日公開の、B.G.Song、K.S.Eom、M.H.Cho及びH.J.Juによる、「System and Method for Ranging for a Fast Handover in a Mobile Communication System」と題する米国特許第7,307,973号(以下「Song」と呼ぶ)に開示されている。Songは、ハンドオーバを受けるSSの遅延時間を減少させるレンジング方法を開示している。Songの方法では、OFDMAシステムで特定のレンジングコード及びレンジングスロットを使用して、アクセス遅延時間を最小限に抑えながらレンジングコードの衝突を回避するハンドオーバレンジングを実行する。特に、Songは、ハンドオーバレンジングを行なうために、ハンドオーバレンジングコード及びハンドオーバレンジングスロットを割り当てる。Songの方法によれば、あるSSが、現在サービス中のBSから目標のBSへハンドオーバするときに、初期レンジングを行なわずにハンドオーバレンジングを実行することができる。ハンドオーバレンジング用のレンジングコード(すなわち「ハンドオーバレンジングコード」)を割り当てることにより、ハンドオーバレンジング動作と非ハンドオーバレンジング動作の間のレンジングコードの衝突が回避され、これにより高速のハンドオーバが達成される。しかし、Songのハンドオーバレンジング方式は、ハンドオーバプロセス中のSSに対してしか適用することができない。更に、いくつかのコードをハンドオーバレンジング専用にするので、(例えば初期レンジング、定期的レンジング及び帯域幅要求レンジングなどの)従来のレンジング動作に利用できるレンジングコードの数が減少する。その結果、非ハンドオーバレンジング動作中にコード衝突が起こる可能性、及び衝突によって生じる再伝送に要する時間は、ともに増大する。] [0015] 伝送側(例えばBS)と受信側(例えばUE)の間で行なわれるレンジング手続きを3つのカテゴリに分割する、OFDMA通信システムのためのレンジング方法が、2005年10月23日公開の、発明者C.H.Koo、D.S.Park及びP.Y.Jooによる、「Ranging Method for Mobile Communication System Based on Orthogonal Frequency Division Multiple Access Scheme」と題する米国特許第7,310,303号(以下「Koo」と呼ぶ)に開示されている。Kooは、各レンジングコードに独立したバックオフ値を割り当てることによる、レンジングコード割当て方法と、UEのアクセス遅延時間を減少させる方法と、を開示している。特に、Kooは、レンジングコードを、初期レンジング用、帯域幅要求レンジング用、及び定期的レンジング用に分類している。BSは、UEに対して、当該UEが現在利用できるレンジングコードの範囲を通知し、レンジング目標に応じて異なるレンジングコード及びそのバックオフ値をレンジングプロセスに割り当て、この割り当て結果をUEに通知する。BSは、当該BSのセルの状態及びレンジング目標に応じて、それらのレンジングコード及びそれぞれのバックオフ値を、動的にレンジングプロセスに割り当てる。Kooの方法では、ULアクセス遅延時間が最短になり、またULアクセスの衝突数も最小になる。しかし、Kooの方法では、UL_MAPの新たな設定、及びBSがUEに送信するULチャネル記述子(UCD)メッセージが必要となる。その結果、システムの複雑さ、及びネットワーク全体の待ち時間がともに増大する。更に、レンジングコードをいくつかのカテゴリに分類することにより、この場合もやはり、選択に利用できるレンジングコードの数が減少して、各セルが対応できるUEの数が減少する。] 先行技術 [0016] 米国特許出願公開第2007/0058524号 米国特許出願公開第2005/0135230号 米国特許出願公開第2006/0098749号 米国特許第7,359,366号 米国特許出願公開第2005/0058058号 米国特許第7,307,973号 米国特許第7,310,303号] 発明が解決しようとする課題 [0017] 本発明は、初期レンジングプロセスのためのレンジング信号設計を提供する。] 課題を解決するための手段 [0018] 本発明の1つの実施形態によれば、移動通信システムは、OFDMA方式のMIMO技術を使用する。初期レンジング方法は、ネットワークエントリ時に、複数のレンジング信号の設計から選択して、初期レンジングプロセスを実施する。1つの実施形態では、3種類のレンジング信号の設計のうちの1つを選択して、レンジングコードの生成に使用することができる。レンジング信号は、通信システムのセルのサイズ(例えばBSの無線有効エリア)に基づいて設計される。使用するレンジング信号の設計は、セルサイズ情報にも基づいて選択される。] [0019] 本発明のレンジング信号の設計は、レンジングプロセスの効率及び低い複雑さの点で従来技術に優る利点を有する。特に、本発明のレンジング信号の設計の方が、レンジングの性能が高く、エネルギーも節約でき、計算の複雑さも低い。更に、本発明の方が、システム環境の変化(例えばセルのサイズの変化)に対する柔軟性、スケーラビリティ、及び適応性が高い。このレンジング信号の設計は、単一アンテナのシステム及びMIMOシステムには、直接適用することができる。MIMOシステムに適用するときには、以下で述べた採用されたMIMOレンジング伝送方式に基づいて、複数の伝送アンテナにレンジング信号をマッピングする。] [0020] 本発明の1つの実施形態によれば、時分割複信(TDD)OFDMAシステムにおいてレンジングを行なうSSは、最初のレンジング伝送以来のDLフレームから得たチャネル情報を活用して、パワー制御及びダイバーシティ活用を行なう。SSは、このチャネル情報、及び以下で述べる採用されたレンジング伝送方式に基づいて、レンジングサブチャネルを選択する。] [0021] 別の実施形態によれば、OFDMA方式のMIMO技術を用いる移動通信システムは、計算の複雑さ、パワー消費及び性能の異なる複数のレンジング伝送方式からの選択を行なう。1つの例では、最適な固有モード及び準最適な固有モードの伝送方式が、計算の複雑さ及びパワー消費は高いが最高の性能を提供する。更に簡単な、単一アンテナ選択伝送方式では、計算の複雑さが大幅に低減され、システムの性能を限界まで低下させればパワーを節約できる。] [0022] 本発明のレンジング信号の伝送方式の従来技術に優る1つの利点は、マルチユーザ無線チャネルのダイバーシティが効率的に活用されることである。別の利点は、性能と計算の兼ね合いにおける柔軟性及びスケーラビリティを提供することができることである。特に、本発明のレンジング信号の伝送方式(例えば最適固有モード伝送方式(OETS)、準最適固有モード伝送方式(SETS)、及び単一アンテナ選択伝送方式(SASTS))は、大幅なパワーの節約を実現し、計算の複雑さを低減させる。] [0023] 本発明は、以下の詳細な説明を添付の図面と関連付けて考慮すれば、より良く理解することができる。] 発明の効果 [0024] 本発明のレンジング信号の伝送方式(例えばOETS、SETS及びSASTS)の従来技術に優る利点としては、大幅なパワーの節約、及び計算の複雑さの軽減がある。更なる利点としては、性能と計算の兼ね合いにおける柔軟性及びスケーラビリティを提供できることが挙げられる。] 図面の簡単な説明 [0025] 本発明の1つの実施形態による、OFDMA通信システムの初期レンジングプロセス10の概要を説明する図である。(初期レンジングプロセス及びBSとSSの間のメッセージ交換を示す流れ図) 本発明の1つの実施形態による、TDDOFDMAフレームを示す図である。(TDD OFDMAフレームを示す図) 本発明の1つの実施形態による、ULサブフレーム内のレンジングチャネルを示す図である。(レンジングサブチャネルを有するTDD OFDMA ULサブフレームを示す図) 本発明の1つの実施形態による、Nr個のSSを有するMT×MRのMIMO OFDMAシステムを示す図である。(Nr個のSSを有するMT×MRのMIMO OFDMAシステムを示す図) 本発明の1つの実施形態による、3つのレンジング信号の設計の使用を説明する図である。(3種類のレンジング信号の設計、すなわち小さなセル用のレンジング信号の設計A、中程度の大きさのセル用のレンジング信号の設計B、及び大きなセル用のレンジング信号の設計Cを示す図) 本発明の1つの実施形態による、レンジング信号の設計、及びレンジング伝送を決定するためのSSにおける選択プロセスを示す流れ図である。(SSにおけるレンジング信号の設計の選択プロセス及びレンジング信号の伝送を説明する流れ図) 本発明の1つの実施形態による、OETS、SETS及びSASTSに基づく最良のレンジングサブチャネルの選択を説明する図である。(レンジング伝送方式に基づく最良のレンジングサブチャネル選択器を示す図) 本発明の1つの実施形態による、OETS、SETS及びSASTSに基づくMIMO−OFDMAレンジングプロセスの概要を示す流れ図である。(提案する3つのレンジング伝送方式に基づくMIMO−OFDMA初期レンジングプロセスを示す図のパート1) 本発明の1つの実施形態による、OETS、SETS及びSASTSに基づくMIMO−OFDMAレンジングプロセスの概要を示す流れ図である。(提案する3つのレンジング伝送方式に基づくMIMO−OFDMA初期レンジングプロセスを示す図のパート2)] 実施例 [0026] (好ましい実施形態の詳細な説明) TDDを使用するOFDMA通信システムでは、各SSとBSとの間でタイミングを正確に同期させ、ULでの各SSの伝送パワーを調節するために、レンジングプロセスが必要である。このULタイミング同期動作及びパワー制御動作は、干渉を抑制し、遠近問題を回避し、それにより信頼性の高いマルチユーザ無線リンクを維持する。既存のOFDMAシステム(例えばIEEE802.16a標準及びIEEE802.16e標準(注3)に準拠したシステムなど)では、UL同期及びパワー制御のためのレンジングプロセスを規定している。以下の詳細な説明では、「レンジング信号」は、BSがULタイミング及びパワー情報を得るのを助けるためにSSが伝送する信号である。「レンジングチャネル」は、レンジングプロセス用に確保されている全システムリソース(すなわち副搬送波及びタイムスロット)を指し、いくつかのレンジングサブチャネル(すなわち副搬送波のグループ)を含むこともある。「レンジングタイムスロット」は、既定数のレンジング伝送用のOFDMシンボル間隔を指す。UCD/UL−MAPメッセージは、レンジングチャネル、タイムスロット、及びサブチャネルの情報を含む。「レンジングプロセス」は、初期レンジングプロセスであっても、帯域幅要求レンジングプロセスであっても、定期的レンジングプロセス(メンテナンスレンジングプロセスとも呼ぶ)であってもよい。初期レンジングプロセスは、レンジングを行なうSSがBSにレンジング信号を伝送し、BSとレンジングを行なう各SSとの間の正しいタイミングオフセット及びそれに対応する受信パワーレベルをBSで得て、タイミング及びパワー調節情報をレンジングを行なうSSに送信し、レンジングを行なうSSで対応する調節を行なって、BSとSSとが、最初のネットワークエントリ中に互いに時間及びパワーを同期させるようにするものである。帯域幅要求レンジングプロセスは、BSとSSの間のデータ通信への帯域幅の割当てを要求するものである。定期的レンジングプロセスは、初期レンジングの後で、定期的にULタイミングオフセット及び受信信号強度をトラッキングして、SSが定期的に伝送パラメータを調節し、BSとの信頼性の高いUL通信を維持することができるようにするものである。] [0027] 注3:「IEEE Standard for Local and Metropolitan Area Networks Part 16: Air Interface for Fixed and Mobile Broadband Wireless Access Systems」、IEEE Std. 802.16e−2005、2006年2月28日。] [0028] 本発明は、初期レンジングプロセスのためのレンジング信号設計を提供する。図1は、本発明の1つの実施形態による、OFDMA通信システムの初期レンジングプロセス10の概略を示す図である。初期レンジングプロセスでは、各SSがダウンリンク(DL)チャネルを走査して(ステップ12)、DL同期及び伝送パラメータを得る。これらのパラメータは、レンジングプロセスの情報(例えばレンジングチャネル、レンジングスロット、レンジングコードなど)を含むUCDメッセージ(ステップ13)を含み、その後に、1つのDLフレーム内でUL−MAPメッセージ(ステップ14)が続く。各SSは、DL同期、チャネル推定値、及びレンジングチャネル情報を得た後で、チャネル情報及び採用されたレンジング伝送方式に基づいて、レンジングサブチャネル選択を実行する(ステップ15)。次いで、各SSは、選択したレンジングサブチャネル上の利用可能なレンジングコードを無作為に選択し、いくつかの連続したOFDMシンボルを介して伝送する(ステップ16)。BSは、このレンジングコードを検出し、受信したレンジング信号からタイミングオフセット及びパワーを推定する(ステップ19)。BSは、レンジングコードをうまく受信すると、検出したレンジングコードと当該レンジングコードが識別されるレンジングタイムスロットとに関する情報を含むレンジング応答(RNG−RSP)メッセージを、送信元SSに送信する(ステップ21)。RNG−RSPメッセージは、必要な調節値(例えばタイミング及びパワーの調節値)及び状態通知(例えば成功又は継続)を含んでいてもよい。SSは、RNG−RSPメッセージを受信すると、RNG−RSPメッセージに含まれる情報を用いてタイミング及び伝送パワーを調節し(ステップ22)、成功通知を含むRNG−RSPメッセージをBSから受信するまで、レンジング伝送を繰り返す(ステップ23)。SSがそのレンジング試行に対応するRNG−RSPメッセージを受信しない場合には、SSは、次のULフレームにおいて、又はバックオフ値の後で、初期レンジングプロセスを再度開始する(ステップ18)。] 図1 [0029] 図2は、本発明の1つの実施形態による、TDDOFDMAフレームを示す図である。図2に示すように、TDD OFDMAフレーム202は、DLサブフレーム204及びULサブフレーム206からなる。DLサブフレーム204及びULサブフレーム206はともに、いくつかのOFDMシンボル間隔(参照番号208で示す)を含む。OFDMAフレームは、いくつかのサブチャネル(参照番号210で示す)を利用しており、サブチャネルは、N個の副搬送波(参照番号212で示す)からなる。更に、ULサブフレーム206は、レンジングチャネル(参照番号500で示す)としてグループ化されるいくつかのサブチャネルを含む。] 図2 [0030] 図3は、本発明の1つの実施形態による、ULサブフレーム内のレンジングチャネルを示す図である。図3は、ULサブフレームがM個のOFDMシンボル間隔(参照番号308)を含む、OFDMAシステムを示す。ULサブフレームは、所定数 のレンジングタイムスロットを越えるいくつかのレンジングサブチャネル(参照番号500)を含む。ここで、Mrは、レンジングチャネルに割り当てられたOFDMシンボル間隔(参照番号310)の数であり、M1は、各レンジングサブチャネル内のOFDMシンボル間隔(参照番号306)の数である。レンジングに割り当てられたOFDMシンボルには、変数ml∈{0、1、…、Mr−1}が指標として付けられている。図3に示すように、レンジングタイムスロットには、変数 が指標として付けられており、各レンジングタイムスロットは、Qr個のサブチャネル(参照番号302)からなる。レンジングチャネル内のレンジングサブチャネルには、変数q∈{0、…、Qr−1}が指標として付けられている。各レンジングサブチャネルは、その他のレンジングサブチャネルの副搬送波とは異なるγr個の調節副搬送波からなる。q番目のレンジングサブチャネルの副搬送波の指標は、ζq∈{ζq(0)、ζq(1)、…、ζq(γr−1)}で与えられる。レンジングサブチャネルは、ほぼ等間隔に、周波数帯域全体に渡って拡散している。] 図3 [0031] 図4は、本発明の1つの実施形態による、Nr個のSSを有する、MT×MRのMIMO−OFDMAシステムを示す図である。図4に示すように、各SS(参照番号402で示す)は、MT本の伝送アンテナを有し、BS404は、MR本の受信アンテナを有する。i番目のSSがq番目のレンジングサブチャネルを選択し、 が、ml番目の伝送アンテナで伝送されたm番目のOFDMシンボル間隔におけるi番目のSSの周波数領域レンジングコードベクトルを示すものと仮定する。k番目のエレメント( )は、 で与えられる。ここで、 は、 であるレンジングシンボルであり、 は、スケーリング因子である。 のN点逆離散フーリエ変換(IDFTN)(すなわち の時間領域表現 )は、 で表される。出力されるIDFTNの最後のNg個のサンプルは、コピーされてサイクリックプレフィックス(CP)として挿入されて、シンボル間干渉(ISI)を回避する。すなわち、l=1、2、…、Ngに対して、 である。このとき、i番目のSSからの時間領域信号サンプルは、 で与えられる。] 図4 [0032] i番目のSSのサンプル間隔チャネルインパルス応答は、 とする。ここで、 は、lタップの複素利得であり、lTsは、lタップの遅延である。Tsは、サンプリング周期であり、Lは、サンプル間隔チャネルタップの数である。BSのmr番目の受信アンテナにおいて、i番目のレンジングを行なうSSからの受信サンプルは、 で与えられる。ここで、di、rは、i番目のSSにおける伝送遅延である。同じシンボル内で伝送を行なっているデータユーザがいる可能性もあるので、j番目のデータユーザの対応する受信サンプルは、 で表される。この場合、BSにおけるmr番目のアンテナの時間領域受信信号は、 と表すことができる。ここで、 は、平均0、分散 の、独立した一様分布の(i.i.d)円対称複素ガウスノイズサンプルである。本明細書を通じて、特に指定しない限り、SSは、レンジングを行なうSSを指す。] [0033] 本発明の1つの実施形態によれば、セルのサイズに応じて、3つのレンジング信号の設計が提供される。すなわち、(a)小さなセル用のレンジング信号の設計A、(b)中程度の大きさのセル用のレンジング信号の設計B、及び(c)大きなセル用のレンジング信号の設計Cである。図5は、本発明の1つの実施形態による、これら3つのレンジング信号の設計の使用を説明する図である。図5に示すように、各レンジング信号の設計は、Noc個の周波数領域直交コード{Cc(l):c、l=0、1、…Noc−1}を有する。これらの周波数領域直交コードは、例えば、長さNocのBPSK変調ウォルシュコードで実施することができる。ここで、Cc(l)の指標c及びlは、レンジングコード指標及び直交コードエレメント指標をそれぞれ示している。各SSは、無作為に選択したレンジングタイムスロットを介して選択したレンジングサブチャネル上の上記Noc個のコードから無作為に選択したレンジングコードを伝送する。各レンジングタイムスロットは、M1個のOFDMシンボル間隔(参照番号306)に等しいので、提案した設計では、レンジング機会の総数は、 となる。各レンジングチャネルのOFDM間隔の数(すなわちM1)、レンジングのためのOFDM間隔の総数(すなわちMr)、及びサブチャネルの数(すなわちQr)は、信号の設計ごとに異なっていてもよいことに留意されたい。この3種類のレンジング信号の設計について、以下で詳細に説明する。最初に、単一アンテナのOFDMAシステムに直接適用することができるレンジング信号の設計について述べる。MIMO OFDMAシステムでは、これらのレンジング信号は、MIMOレンジング伝送方式に従って、伝送アンテナに適当にマッピングされる。このマッピングについても、レンジング伝送方式と併せて説明する。] 図5 [0034] レンジング信号の設計Aは、小さなセル用に設計されている。CPの長さNgがNg≧dmax+L−1を満たす場合には、レンジングタイムスロット当たり1つのOFDMシンボル間隔を割り当てれば(すなわちM1=1)、十分である。c番目のレンジングコード、t番目のレンジングタイムスロット、及びq番目のレンジングサブチャネルを選択するi番目のSSのレンジング信号の設計Aは、 で表される。ここで、mは、OFDMシンボル指標であり、γr=2Nocである。] [0035] レンジング信号の設計Bは、非同期SSのタイミングオフセットとチャネル長との和がCPの長さNgを越える(すなわちdmax+L−1>Ng)可能性がある中程度のセル用に設計されている。この場合、2つのOFDMレンジングシンボル間隔(すなわちM1=2)を使用して、大きなタイミングオフセットを吸収することができる。レンジングコード検出は、第2のOFDMレンジングシンボルに基づいて実行される。c番目のレンジングコード、t番目のレンジングタイムスロット、及びq番目のレンジングサブチャネルを選択するi番目のSSのレンジング信号の設計Bは、 で与えられる。ここで、γr=2Nocである。] [0036] レンジング信号の設計Cは、大きなセル用に設計されている。レンジング信号の設計Cは、1つのレンジングサブチャネルにおいて調節副搬送波を2つしか使用せず(すなわちγr=2)、直交レンジングコード設計の領域を周波数領域から時間領域へ変化させる。チャネル遅延の拡大に対するロバスト性を高め、大きなセルの大きなタイミングオフセットを吸収するために、各レンジングコードは、隣接する2つのOFDMシンボル間隔を介して位相連続的に伝送される。したがって、レンジングタイムスロット当たりのレンジングOFDMシンボル間隔の数は、M1=2Nocである。c番目のレンジングコード、t番目のレンジングタイムスロット、及びq番目のレンジングサブチャネルを選択するi番目のSSのレンジング信号の設計Cは、 で与えられる。] [0037] IEEE802.16a又はIEEE802.16eからのレンジング信号では、チャネル周波数選択性によって直交性が失われるのに対して、上記の3種類のレンジング信号の設計は、BSにおいても直交性を維持することができる。] [0038] 図6は、本発明の1つの実施形態による、レンジング信号の設計を決定するための、SSにおける選択プロセスを示す流れ図である。図6に示すように、SSは、ステップ602で、プリアンブルと、SSがDL同期及びチャネル推定値を得ることができるようにするパイロット信号とを、BSから受信する。BSは、そのセルのサイズに基づいて、どのレンジング信号の設計を使用するかに関する情報も同報通信する(ステップ604)。SSは、この情報をDLフレームから得て、それに応じてレンジング信号の設計を選択する(ステップ606)。次いで、SSは、Noc個の直交レンジングコードの1つを無作為に選択し、ステップ608、610、612で、(例えば数式(6)、(7)又は(8)を使用して)選択した設計に応じてレンジング信号を生成する。SSがレンジング関連情報の一部又は全てを正しく抽出することができない場合には、初期段階中のBSとSSの間のDL同期が適切に行なわれていない可能性があり、その結果、上記のレンジング信号の設計はいずれも選択されない。SISOシステムでは、SSは、最良のサブチャネル及びチャネルパワー利得に基づいてレンジングサブチャネルを選択し(ステップ624)、レンジングコード及びレンジングタイムスロットを選択して(ステップ626)、選択したレンジングコードを、選択したタイムスロットで、選択したサブチャネルで伝送する(ステップ628)。MIMOシステムでは、レンジングサブチャネルの選択(ステップ625)並びにレンジングコード及びレンジングタイムスロットの選択(ステップ627)に加えて、レンジング伝送方式に応じて、生成したレンジング信号を伝送アンテナにマッピングする(ステップ629)(図7参照)。次いで、レンジング信号を、 個のレンジングタイムスロットから無作為に選択したタイムスロットを介して、選択したレンジングサブチャネルで伝送する(ステップ630)。レンジングコードの選択及びアンテナへのマッピングは、選択した伝送方式に従って実行する(以下で更に詳細に述べる)。] 図6 図7 [0039] セルのサイズが変化する可能性があるのは、(i)より多くのユーザに対応する、或いは緊急又は災害の状況に対応するために、同じエリア又は領域内に新しいセル位置が導入されたとき(すなわち、影響を受けるセルのサイズは、それに応じて減少することがある)や、(ii)BSに障害が発生し、障害の発生したBSのセルの少なくとも一部を含むように1つ又は複数の付近のBSが有効範囲を拡大したとき(すなわち、関連するセルのサイズは、それに応じて増大する)である。本発明の1つの実施形態では、BSは、セルのサイズに基づいて、どのレンジング信号の設計を使用するかに関する情報を、DLフレームに含めて同報通信する。この情報が、システム環境及びシステム条件の変化に対する本発明の柔軟性及び適応性を与える。] [0040] 本発明のレンジング信号の設計は、従来技術に優るいくつかの利点を有する。これらの利点としては、レンジング性能が向上すること、省エネルギー性が高いこと、計算の複雑さが軽減されること、環境(例えばセルのサイズ)の変化に対する柔軟性、スケーラビリティ及び適応性が高いことなどが挙げられる。] [0041] 既存のMIMO伝送方式では、チャネル状態情報(CSI)が、受信機において入手可能であると仮定している。この仮定は、データの伝送については許容できる仮定である。しかし、初期レンジングでは、CSIは、BSの受信機では入手することはできず、SSの送信機では入手することができる。] [0042] が、SSのml番目の伝送アンテナから、k∈ζq(q番目のレンジングサブチャネルの副搬送波)であるk番目の副搬送波で伝送される周波数領域レンジング信号を示し、 が、SSのml番目の伝送アンテナとBSのmr番目の受信アンテナの間のq番目のレンジングサブチャネルのチャネル利得を示すものとする。Mr個の受信アンテナの副搬送波k∈ζqから集められたノイズフリーの受信信号ベクトルYは、 YT=XTHq (9) で表される。ここで、 である。] [0043] 本発明の1つの実施形態によれば、異なる受信アンテナからのレンジング信号は、非コヒーレントに結合される。パワー制御を適用して、受信信号のパワーが で与えられるPrに等しくなるようにすることもできる。ここで、U∧V*は、 の特異値分解(SVD)(注4)を表す。] [0044] 注4:SVDでは、通常は複雑な計算が必要になるので、相当の処理パワー及び処理時間が必要となる。] [0045] この実施形態では、本発明は、図4のMIMO−OFDMAシステムに対して3つのレンジング伝送方式を提供する。BSは、各SSがどんなMIMOレンジング伝送方式を採用しているかを知る必要がない。この情報が、BSにおけるレンジングコード検出又はタイミング及びパワーの推定に不要だからである。以下で更に詳細に述べるように、本発明のレンジング伝送方式では、処理の複雑さとパワーの節約と性能との間のバランスを、様々な形でとることができる。] 図4 [0046] 「最適固有モード伝送方式(OETS)」と呼ばれる本発明の第1のレンジング伝送方式は、一定の受信レンジング信号パワーPrの条件下で、伝送パワー|X|2を最小にすることによって得られる。この最小化は、一定の|X|2の制約の下で、|Y|2が最大になるようにXを選択することと等価である。 の最大固有値(単位エネルギー)をλmaxと表し、それに対応する正規化固有値をUmaxと表すものとする。ただし、ここでは、分かりやすくするために、サブチャネルの指標qを省略してある。OETSでは、DLプリアンブル及びパイロットから得られるチャネル推定値を用いて、各SSは、各レンジングサブチャネルのλmaxを計算し、λmaxが最大となるレンジングサブチャネルを選択する。したがって、OETSでは、最良のレンジングサブチャネルの最も強い固有モードで伝送を行なう。最良のレンジングサブチャネルは、全てのレンジングサブチャネルにおいて最も大きな特異値を有するレンジングサブチャネルである。最良のレンジングサブチャネルのUmax及びλmaxを得た後、SSの伝送アンテナに、レンジング信号をUmaxで拡散させる。] [0047] q番目のレンジングサブチャネルを選択したi番目のレンジングを行なうSSについては、m番目のシンボル間隔において、k∈ζqであるk番目の副搬送波で、Mt本の伝送アンテナに渡って伝送されるレンジング信号ベクトルXは、 によって与えられる。ここで、 は、採用されたレンジング信号の設計から得られ、Umaxは、伝送アンテナに渡ってレンジングシンボルをマッピングする。受信レンジング信号パワーがPrになるように、伝送パワーを に調節する。OETSでは、各SSにおいて、MT×MR行列に対してQr回のSVD演算を行ない、Qr−1回の比較演算を行ない、MTNc回の複素乗算を行なう必要がある。] [0048] 「準最適固有モード伝送方式(SETS)」と呼ばれる本発明の第2のレンジング伝送方式は、OETSのサブチャネル選択アルゴリズムを修正することによって得られる。SETSでは、(例えばOETSのように)特異値が最大となるレンジングサブチャネルを選択するのではなく、チャネルパワー利得が最大となるレンジングサブチャネルを、最良のレンジングサブチャネルとして選択する。チャネルパワー利得は、 で与えられる。SETSでは、レンジングサブチャネルを選択した後で、レンジング信号の生成、伝送アンテナへのマッピング、及びパワーの調節が、OETSと同じ手続きで行なわれる。SETSでは、QrMTMR+MTNc回の複素乗算、QrMTMR−1回の実数加算、及びQr−1回の比較演算が必要であるが、選択したレンジングサブチャネルに対するSVD演算は、1回だけでよい。] [0049] 「単一アンテナ選択伝送方式(SASTS)」と呼ばれる本発明の第3のレンジング伝送方式は、単一の伝送アンテナを選択することによって、複雑さを更に低減するものである。SASTSでは、各SSは、アンテナを選択し、 で与えられる単一入力複数出力(SIMO)レンジングサブチャネルのチャネルパワー利得を最大にするレンジングサブチャネルを選択し、受信レンジング信号パワーがPrになるように、伝送パワーを に調節する。レンジング伝送に伝送アンテナを1本しか使用しないので、ここで採用された設計で得られるレンジング信号は、選択した伝送アンテナの選択したレンジングサブチャネルに直接マッピングされる。SASTSでは、QrMTMR回の複素乗算、QrMT(MR−1)回の実数加算、及びQrMT−1回の比較演算が必要である。] [0050] OETS、SETS及びSASTSの手法の概略と、それぞれの複雑さの定量的な尺度を、以下の表1にまとめておく。] [0051] SIMOは、伝送側がアンテナ選択後に入力を1つしか持たない、単一入力複数出力を表す。] [0052] 図7は、本発明の1つの実施形態による、OETS、SETS及びSASTSに基づく最良のレンジングサブチャネルの選択を示す図である。OETS及びSETSは、同等のレンジング性能を有するが、レンジング伝送エネルギーの節約の限界は、OETSの方がSETSより良好である。SASTSは、OETS及びSETSに比べて複雑さが大幅に軽減されるが、OETS及びSETSの方が、レンジング伝送エネルギーの節約ではわずかに有利である。OETS、SETS、及びSASTSは、既存の方法(例えば上述のModlinなど)をかなり上回るレンジング伝送エネルギーの節約を実現する。例えば、ITUチャネルモデルの2つ、すなわちpedestrian B(「Ped B」)及びvehicular A(「Veh A」)を用いて行なったシミュレーション結果によれば、SASTSは、SSにおけるエネルギー消費を、Modlinなどの既存の方法で必要となるエネルギー消費の約 に低減させる。このシミュレーション結果は、IEEE Trans. Wireless Communicationに提出された、J.Zeng、H.Minn及びC.C.Chongによる「Ranging Signal Designs forMIMO−OFDMASystems」(以下「Zeng」と呼ぶ)に記載されている。Zengの開示は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。更に、SASTSでは、レンジングプロセスを実行するのに必要なフレーム数がより少ないので、更にエネルギーが節約される。] 図7 [0053] 図8(a)及び図8(b)は、本発明の1つの実施形態による、OETS、SETS及びSASTSに基づくMIMO−OFDMAレンジングプロセスの概要を説明する流れ図である。ステップ802で、各SSは、各アンテナで受信したOFDMシンボルに埋め込まれたDLプリアンブル及びパイロット信号を利用して、周波数帯域全体に渡るチャネルパワー利得を推定する。次いで、SSは、例えば上記の図7に示された選択プロセスによって選択したレンジング伝送方式における最良のレンジングサブチャネルを選択する(ステップ700)。ステップ804で、SSは、伝送パワーを調節して、目標受信レンジング信号パワーPrを得る。ステップ806で、調節した伝送パワーが最大許容伝送パワーPmaxより大きい場合には、SSは、レンジングプロセスを開始せず、ステップ802に戻る。] 図7 [0054] しかし、ステップ806で、調節した伝送パワーが最大許容伝送パワーPmaxより小さい場合には、各SSは、ステップ808で、レンジングサブチャネル選択を実行し、ステップ811で、Noc個の直交コードのうちの1つ、及び 個のレンジングタイムスロットのうちの1つを、無作為に選択する。ステップ809で、SSは、選択したレンジングタイムスロットで、選択したレンジングサブチャネルを介して、レンジング信号を伝送する。ステップ810で、BSにおいて、受信機が、レンジングコードがSSから伝送されたかどうかを検出し、検出結果に基づいてタイミング及びパワー情報を抽出する。ステップ810のレンジングコード検出が失敗した場合には、ステップ812で、SSは、次のフレームで、又は不完全な指数バックオフ方式(注6)で決定された時間後に、レンジングプロセスを再度開始する。ステップ810のレンジングコード検出が成功した場合には、ステップ814で、BSが、推定したタイミングオフセット及びパワーを、検出したSSのレンジング要件と比較する。ステップ816で、この要件が満たされている場合には、ステップ826で、BSが、RNG−RSP(成功)メッセージを用いて、レンジングプロセスが成功したことをSSに通知する。そうでない場合、すなわちステップ816のレンジング要件が満たされていない場合には、ステップ820で、BSが、RNG−RSPメッセージにタイミング及びパワーの調節パラメータを含めてSSに送信して、状態通知を行なう。このRNG−RSPメッセージは、コード、レンジングサブチャネル、及び対応するSSが検出されたタイムスロットも含む。SSは、このRNG−RSPメッセージを受信すると、ステップ822で、受信した情報を使用して時間オフセット及び伝送パワーを調節し、レンジングプロセスを継続する。一般に、レンジング伝送ごとに大幅に変化する可能性がある時間変化チャネルでは、SSは、このプロセスのステップ802に戻る。ステップ824のRNG−RSP(成功)メッセージを受信すると、レンジングプロセスが完了したものとみなされる(ステップ826)。] [0055] 注6:ここでは、チャネルが時間変化的であり、レンジング伝送ごとに大幅に変化する可能性もあるものと仮定している。] [0056] 図8(a)及び図8(b)に示すレンジング手続き又はプロトコルは、レンジング伝送ごとに大幅に変化する可能性がある一般的な時間変化チャネルについて記述している。しかし、ゆっくりと変化する時間変化チャネルの場合には、SSは、ステップ812又は822を実行する際に、選択プロセスを繰り返すのではなく、以前のレンジング試行で選択したレンジングコード、タイムスロット及びサブチャネルをそのまま使用して、計算の複雑さを軽減することもできる。] [0057] 初期レンジングプロセスは、いくつかの方法で実施することができることに留意されたい。例えば、初期レンジングの成功状態は、レンジングコードがうまく検出され、タイミング及びパワーが許容範囲内に収まっている状態として規定することができる。或いは、成功状態は、単にレンジングコードがうまく検出された状態としてもよい。後者の場合には、RNG−RSPメッセージに含まれるタイミング及びパワーの調節に関するフィードバック情報は、1つで十分であるものと暗に仮定している。レンジング登録に対する基本CID及びリソース割当ての提供といったその他のステップは、レンジングコード検出並びにタイミング及びパワーの調節が成功した後の初期レンジングプロセスの一部と考えることもできる。本発明は、いかなる特定の定義又は範囲の初期レンジングプロセスにも限定されず、幅広い範囲の条件に適用することができる。言い換えれば、本発明のレンジング伝送方式は、図8(a)及び図8(b)に示されたレンジング手続き又はプロトコルによって制限されない。本発明のレンジング伝送方式は、本発明の範囲内に含まれるその他のレンジング手続き又はプロトコルにも適用することができる。] [0058] 上述のレンジング伝送方式では、DLチャネル及びULチャネルが相互的で、TDDOFDMAシステム(例えば図2のTDD OFDMAシステム)で展開したときにより自然に見えるようにする必要がある。しかし、FDDでチャネルの相互性を満たすことができる場合(例えば周波数二重分離がコヒーレンス帯域幅より小さい場合)には、本発明のレンジング伝送方式は、このFDDシステムにも適用することができる。この場合には、レンジングサブチャネル選択を無作為に実行し、複雑さを低減させる。] 図2 [0059] 本発明のレンジング信号の伝送方式(例えばOETS、SETS及びSASTS)の従来技術に優る利点としては、大幅なパワーの節約、及び計算の複雑さの軽減がある。更なる利点としては、性能と計算の兼ね合いにおける柔軟性及びスケーラビリティを提供できることが挙げられる。] [0060] 上記の詳細な説明は、本発明の具体的な実施形態を例示するためのものであり、限定を目的とするものではない。本発明の範囲内で、数多くの変形及び修正を加えることができる。本発明は、下記の特許請求の範囲に示される。]
权利要求:
請求項1 OFDMAシステムにおいて加入者局、移動局又はユーザ機器が初期レンジングを行なう方法であって、レンジング信号の設計、タイミング同期、及び信号パワー情報に関するシステム情報を、基地局から受信するステップと、前記レンジング信号の設計に基づいて、複数のレンジングコード生成方法の中からレンジングコード生成方法を選択するステップと、前記選択したレンジングコードを、前記基地局に通信するステップと、を含む方法。 請求項2 OFDMAシステムにおいて加入者局、移動局又はユーザ機器が初期レンジングを行なう方法であって、前記加入者局と基地局との間のダウンリンクチャネルを走査して、前記加入者局の各アンテナにおけるチャネルパワー利得を推定するステップと、前記推定されたチャネルパワー利得に基づいて、所定のレンジング伝送方式に基づいて初期レンジング用のサブチャネルを選択するステップと、前記推定されたパワー利得に基づいて、前記選択されたサブチャネルでレンジング信号を伝送する伝送パワーを調節して、前記基地局が目標受信レンジング信号パワーを受信するようにするステップと、レンジングコードを前記基地局に通信するステップと、を含む方法。
类似技术:
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同族专利:
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引用文献:
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